自由診療料金表(税抜き表示) 2024年度4月〜

オールセラミック(ジルコニアフレーム)1本―12万

オールセラミック1本ー10万

メタルボンド1本―8万〜

ラミネートベニア1本―10万

ジルコニアクラウン1本ー7万

E-MAXセラミックインレー1本―万〜

ゴールドクラウン1本―9万〜

ゴールドインレー1本―6万〜

ゴールドバッキングのハイブリッド前装クラウン1本―10万〜

ファイバーポスト1本―1万

コバルト金属床義歯1床―25万〜

チタン金属床義歯1床―35万〜

CT撮影−1

自費歯科相談ー2万(CT、模型、所見ファイルつき、30分〜)

インプラント1本埋入(施術費+インプラント体)―20万〜

ソケットリフト1本―5万

スーパーソケットリフト1本(BRソニック照射あり)―10

GBR1本―5万〜

骨造成片側ー10万〜

抜歯即時埋入加算1か所ー3万

即時荷重加算1本ー3万

サイナスリフト片側(BRソニック照射あり)―15万〜

改良型リッジエクスパンション―5万

遊離歯肉移植術1箇所―1

インプラントの仮歯1本ー1万

インプラントの型、高さの検査ー1万

インプラントの上部構造(アバットメント込)―13万〜

ホームブリーチ片顎(2週間分、マウストレーつき)―2

ホームブリーチ両顎(2週間分、マウストレーつき)ー3万

オフィスブリーチ両顎1回施術(両顎のみです。)―2万

デュラルブリーチ片顎1回施術―4万

デュラルブリーチ両顎1回施術―
4万5000円

歯茎の漂白片顎―1

部分矯正(MTM)―8万〜

矯正用ミニスクリュー1本―1

床矯正―8万〜

マウスピース矯正片顎―35万〜

ワイヤー矯正片顎―金属ブラケット30万、セラミックブラケット40

矯正の保定装置片顎―5

矯正調整料1回ー3000〜5000円

1日でいれる仮義歯1床―8万〜

暫間インプラント1本―2万

保険外の歯の再植、親知らずの移植ー10万〜



保険証を全く使用しない完全予約自費治療―要相談

(尚、舌側矯正は行っていません。今後も導入予定はありません。)

注意事項

@インプラント、矯正の当医院でのスタンスついてーインプラント、矯正に関しましては患者さんが希望されても、個々の性質体質や保護者の歯に対する価値観,協力度合いを考慮し、お断りする場合がございます。また、外科矯正、難易度の高いと考えられる矯正症例や抜歯矯正に関しましては、矯正の専門医に紹介する場合があることも予めご理解ください。

Aモニターについてー特殊症例により、モニターなどの割引特典はございます。しかし、自発的に希望されても、まず応じませんのでご了承ください。

B歯科用CT撮影についてー確定診断、誤診防止、処置確認、個人的興味(親知らず、重度歯周病、歯根嚢胞、上顎洞炎、他院のインプラント)、医療事故防止のために、無料で歯科用CTを撮影する場合がございますが、一切画像はお見せしません。また、無料でのCT撮影を希望されても応じることはありませんのでご了承ください。勿論、ご自身の細部にわたる口腔CT画像をみたい、所見の十分な説明を希望される方は、事前に受付にお伝えください。費用は1万+消費税かかります。

C喫煙に関してーインプラント、重度歯周病治療希望の方で、喫煙されている場合、まず予後並びに治療効果を期待することはできません。費用、時間並びに患者、術者の努力が無駄に終わることがほとんどです。そのため、現在では喫煙者の上記の治療は、積極的には行っておりませんのでご了承ください。よく誤解されますが、私は嫌煙家ではありません。大学生の頃までは喫煙者でしたので、偉そうなことは言えないだろうというのが本音です。マナーをもって喫煙され、周りに迷惑をかけず、自身の病気や病気になることを気にされていない方には、別段禁煙を勧めていません。自分の身体ではありませんし、高い税金も払ってもらっていますから。(笑)。(しかし、実際は、健康を害したとき、税金で賄われている医療費の方が負担増になるんですがね。)
また、吸ってはいけない立場にあるにも関わらず、友人にもごく少数喫煙者がいるのも事実です。ただ単に、私のした仕事に対しての保証とか大変な思いもして、高額治療したのになんでまた悪くなったとか責任を押し付けられるのが嫌なだけです。

D自費治療保証についてー定期検診、並びに自己管理が徹底されている方に対しましては、それぞれの自費治療に関しまして保証期間(3年〜5年)を設けております。術後10年まで保証したケースもございます。勿論、術者、患者さんが良好な関係にあることが大前提と言えるでしょう。

E他院のインプラントトラブル、自分が求める施術医の要件についてー基本的に他院のインプラントのメンテナンス並びトラブル処理は行っておりません。なぜなら、責任の所在の有無や施術した歯科医にしかわからない情報(どこのメーカーで径は何ミリ?仮着のインプラントのかぶせものか本着のかぶせものなのか、保証等?)が存在するからです。もし、今後、熱意に押されてお引き受けする場合は、前医のインプラントの一切の責任を負わないこともご理解ください。
(過去に対応したインプラントー京セラ、ストローマン、ノーベル、デンツプライ、アストラ、3i、AQBワンパート型、シェルシェブ、対応を断ったインプラントーAQBツーパート型、韓国産?)
そのため、これからインプラント治療を考えておられる方は、長い目でみて施術医院を決定された方が良いと思います。
参考までに私が求めるインプラント医の要件を以下に述べます。
・最後の手段にインプラントを選択し、かつインプラントをごり押ししない歯科医(天然歯の重要性を十分理解し、かつ心にゆとりがある歯科医と言えるでしょう。)

・外科だけできるのではなく、歯科のすべての分野にある程度精通している歯科医
(一口腔単位の治療になるため、歯の保存学、補綴学、予防学、咬合学、矯正学、移植学の知識、手技の習得が必要不可欠だと言えるでしょう。)

・タバコを吸わない歯科医(タバコが、インプラントに悪いと分かっていて、禁煙を患者さんに勧めているにもかかわらず、喫煙するインプラント医はどうなんですかね?。そんな自分に甘い人が、患者さんに口腔指導をできるのか甚だ疑問だと思います。子供に人の話は聞きましょうといっておいて、審議中に馬鹿なヤジを飛ばしたり、居眠りしている政治家と何らかわりはないでしょう。)

・インプラントの短所、メンテナンスの重要性をまず最初に説明する歯科医(いいことばっかりいう歯科医は、信用しないほうがいいと思います。すべてのことにおいて、長所、短所があり、維持管理が必要なことは当然のことでしょう。)

・特に歯の保存に強い歯科医(歯を抜歯することがいかに患者さんにとって不利益なことであるかを十分理解していると言えるでしょう。勿論、未来を見る患者さんに対してやるべき処置をやって、検診、口腔衛生指導を行う歯科医と言えるでしょう)

・10年以上経験がありかつ10年症例をもっている歯科医
 (10年の経験もないのに10年インプラントを保証するというのもおかしな話です。笑)

・歯科用CT、オペ室もしくはオペ室並の空調設備が整っている歯科医院。

・術後のインプラントトラブル(希なインプラントの破折、ネジの破損、被せ物の破損、インプラント周   囲炎)に強い歯科医

・一応肩書きのある歯科医(←お金、コネで取得、器材をフルセット購入して取得、他人の症例拝借で取得、1本の埋入経験もないのに指導医取得の歯科医も存在するので一概には言えませんがね。)

・数自慢をしない歯科医(センスの良し悪しは、年齢、学歴、所属に関係はありません。経験豊富な年配の先生が、いつも歯科治療が上手ですか?何年経っても、下手な先生は下手です。恐らく卒業した時からのモチベーション、考え方が違うのでしょう。本当に思慮深い先生は、メンテナンスも考慮し、そんなに数はこなせないはずです。)

・お金で名医を買える雑誌に広告掲載していない歯科医
(自分も1度掲載料50万くらいかかる本に推薦で無料で広告させてもらいましたが、自分で自分のことをできる歯科医なんて思ったことは一度もありません。私が凄いと思う先生は、そんなところに登場しないし、HPすらもっていない場合がほとんどです。)

・イベント好きでない歯科医
(ワクワク系?と呼ばれる歯科医は、インベントの事や経営、増患に頭が一杯で、治療に対して二の次になっている可能性が高いと言えます。私は、そんなところに自分の身体の一部を任せたいとは思いません。皆さんはどうでしょうか?)

・メジャーなインプラントメーカー(ストローマン、デンツプライ、ジンマー、ノーベル、京セラ)のものを使用する歯科医。(マイナー、模造メーカーも含め、100社以上のインプラントメーカーが存在すると思いますが、身体に入れるものなので、伝統実績、将来のパーツの供給、取り扱いできる機関が多いところのものを使用する方が安心と言えます。インプラントメーカーも企業なので、自ずと業績が悪化すれば、吸収合併がいつでも起こる可能性はあるのです。その点、上記の会社は、心配は少ないでしょう。)

・基礎学力のある歯科医ー歯科という職種は、手先がある程度器用なこと、説明能力があること、学習能力があること、ある程度予見能力があること、困難に陥ったときの対応能力が必要だと個人的に思います。手先の動きはある程度訓練でなんとかなりますが、専門雑誌、論文を読解して知識を習得するとか依存心の克服は、今までの環境や積み重ねが大きいと言えます。勿論、歯科医になることが目標の人とそれ以後を見据えて研鑽を積む人では、学歴、所属には関係なく、後者の方が圧倒的に優っていることは言うまでもありません。

F自費治療に対する価値観ついてー自費治療について、高いと感じられるお方は、不便もあるかと思いますが、保険でのかぎられてた材質、処置をお薦めします。価値観の問題です。毎日使用するところで身体の一部(臓器)と捉えるのであれば、食品も大事かもしれませんが、歯も健康を支えるのになくてはならない存在と言えます。例えば、車を数百万で購入し、10年乗る人は少ないでしょう。私は、200万クラスの車を13年乗っていますが、動けばいいわと思うぐらいです。自分にとっての価値観は低いです。車は、なくても生活できますし、お金があればいつでも高級車を購入することは可能です。しかし、天然歯は、基本いまのところ代わりはないわけです。そういう観点から、例えば口の中全体200万で10年問題なく過ごせた場合、それを高いと思うか安いと思うかを今一度冷静に考えられて、自費治療を希望されるのもよいかと思います。(因に保険で使用する銀歯は、溶出しやすい金属で、種類によってはアレルギー反応を起こす人も中にはいます。目に見えないので、放射能とある意味にたところがあるかもしれません。気になる方は、事前に皮膚科で歯科用金属シリーズのパッチテストを行うことをお勧めします。)

G顎関節症についてーいろいろな不定愁訴を訴えられる方の顎関節症治療に関しましては、積極的には行っておりません。保存療法(スプリント、ナイトガード、プラシボー効果、悪習慣の予防指導、抗炎症剤による対症的投薬)のみです。女性が圧倒的に多いように思えます。個人的な見解ですが、不定愁訴を訴えられる方は、いろいろな要因が深く関与していると考えられます。歯科的には1.本当に顎位に問題がある(早期接触など)。2.歯性の蓄膿症を患っている。3.根尖病変を有する歯が存在する。4.親知らずの影響がある。5.ストレスによる歯ぎしり、くいしばりの習癖があり、知覚過敏症を患っている。6.神経に及ぶ虫歯がある。7.歯科用金属にアレルギーがある。8.矯正治療、インプラント治療により口の中が狭くなる。9.口呼吸をする。10.常時上の歯と下の歯が当たっている(噛み締め癖)、11.ドライマウスなどが考えられます。私は、医者じゃないので全身的なことは控えますが、耳鼻科、内科、産婦人科、精神科、脳神経外科、皮膚科、整形外科の通院が必要な場合も多々あると思います。(更年期、蓄膿症、アレルギー体質、事故による脊髄脊椎損傷、うつ病、自己免疫疾患、メニエル、神経痛、帯状疱疹、甲状腺疾患、頸肩腕症候群、非定型歯痛など)
そのため、医学部歯学部が付属している大学病院の受診をお薦めします。
少なくなくとも、1.かみ合わせ不調で自分で歯を抜きたいと思う方、2.いつも歯科医院での調整後、一喜一憂する方。3.ここだけちょっと調整すれば大丈夫といつも考えているいる方、4.どうして私の気持ちがわかってくれないのよといつも考えている方、5.毎日かみ合わせのことばかり考えている方、6.かみ合わせが安定しない方、7.ストレスフルな毎日を過ごしている方、8.時間を忘れてよく話を聞いて欲しいと思う方。9.意味不明に涙を流す方。10.予約を待てずに、医院に手紙を書いたり、頻繁に電話をする方。、歯科だけの治療では治らないと思います。咬合感覚異常症という病気です。受け入れられない方も多いと思いますが、精神科での治療が重要と言えます。過去にこの病気と思われる症例を3ケースほど経験していますが、精神科でのコントロールが上手くいった1例(自殺未遂経験者)を除き、他2名は上手くいっていないのが当医院の現状です。(1名は凶暴化、もう1名はフェイドアウト、どちらも共通して我が強く、上顎洞根治術の既往ありの更年期時期の女性でした。)歯科だけでの治療ではなおらないにもかかわらず、無意味にドクターショッピングを繰り返すと思われます。本人だけではなく、その家族にもストレスを与える怖い病気だと考えています。また、仕事と割り切って、患者さんをカモにしている自称顎関節症名医みたいに心が強くないと、かかわるまともな歯科医の精神も蝕む可能性があると言えるでしょう。勿論、治せる顎関節症の名医がいるのかもしれませんが、私にはわかりません。寧ろ、触らぬ神に祟りなしといった考え方の歯科医のほうが、圧倒的に多いのではないでしょうか。

H定期検診、予防について1ーどんなに費用をかけて素晴らしい治療を行っても、予防概念がないとまた同じ過ちを繰り返します。そのため、問題がなくても、3〜6ヶ月間隔の定期検診をを行うようにしたほうが良いと思います。転ばず先の杖です。なるべく現状を維持し、新たな疾病をある程度未然に防ぐためのものです。しかし、定期検診は、永遠を約束するものではありません。必ず、人間には終わりがあるわけです。いつ終わりを迎えるかわからないからこそ、ある意味幸せだと思います。そのため、限りある中で、より良いクオリティーオブライフを送るために、摂生したり、検診したりするのではないでしょうか?勿論、不摂生や仕事が忙しくて病院にいけないという理由を受け入れておられる方は、一切の言い訳はないでしょう。何かを得るときには何かを犠牲にしなければなりませんから。それが、時間なのか、お金なのか、物なのか、地位なのか、依存なのか、健康なのか、宗教なのかということです。

I歯の寿命についてー患者さんに何年もちますか?とよく聞かれます。そんなことは、本来誰にもわからないことです。神様ではありませんから。(笑)。例えるなら、ある疾患を患い内科で薬を処方され、それを服用すれば、何年生きれますかと聞きますか?不幸にガンに侵され、外科でガンを切除した場合、何年ガンになりませんかと聞きますか?皮膚科でシミをとり、何年シミができませんかと聞きますか?家を建てるとき、何年もちますかと聞きますか?車を購入するとき、何年乗れますかと聞きますか?量販店でパソコンを購入するとき、何年使えますかと聞きますか?塾にいって、いろいろな教材を買わされ、それを買えば絶対に志望校に合格しますかと聞きますか?すべて、個人によるところ(状態、管理、遺伝、能力、運)が大きいとしか言いようがありません。歯も10代で喪失する人もいれば80代ですべて揃っている人もいます。
ですから、歯は物ではなく身体の一部なので、何年もつとか何年保証するとかは本来無意味な話なのです。もし、今後人間が永遠に生きれるようになれば、そんな質問もいいんじゃないでしょうか?(笑)。少なくとも自分は、状態にもよりますが、10年ぐらいをみた治療ができればと考えています。

J小児治療、フッ素についてー当医院の子どもに対する治療スタンスですが、本人が嫌がらずに自発的にお口を開けれるようになるまで練習を重ね、それから治療に入ります。いきなり知らない場所に来て、無理やり押さえつけられて治療された場合、後々の歯科治療に悪い影響(歯科恐怖症)を与えるばかりか医療事故を起こしかねません。親御さんには何回も足を運んでもらうと思いますが、本をただせば子供の虫歯は、親の管理不行き届きが招いた結果なのです。もし、過去の悲惨な事故について知りたい方は、八王子フッ化水素酸塗布事件、深谷小児歯科治療事故、新座小児窒息死事故をネットで検索してみるといいと思います。それでも、押さえつけて早く治療をやってほしいという方は、当医院での治療はお勧めしません。双方のためです。
また、小児の虫歯は進行が著しい場合が多く、無麻酔での完全除去はかなり困難を極めます。そのため、後々、不幸に乳歯で神経の処置などが必要になることもありますが、永久歯でそうならないよう念頭に置いてほしいといつも思っています。即ち、幼少期からの予防概念が必要なのです。そのため、当医院では、治療練習の一貫、虫歯予防の一貫として、無料でフッ素を塗布しています。(初診料のみ)。ただし、2回以上無断キャンセルされる方は、他の患者さんにご迷惑がかかりますので、当医院でのフッ素塗布は遠慮してください。
しかし、フッ素だけ塗布していてもいい結果は招かないと言っておきましょう。実は、だらだらと間食をしない。甘いものは極力控え、摂取するにしても決まった時間に食べ歯磨きする。よく噛んで唾液の分泌を促す。などの生活習慣を改善することが一番予防的にも重要と言えるでしょう。虫歯になりやすい人は、上記の何かがかけているのかもしれません。また、家族単位で虫歯を抱えているパターンが多いように思えます。世の中にはフッ素塗布を行わないでも、虫歯ゼロの人は沢山いるのも現実です。ただ、個人的には水道水のフッ素化、フッ素洗口法は効果があると今でも信じて疑いません。一方、フッ素は人体に有害だと主張し、フッ素を反対派する歯科医がいるのも事実です。そのため、フッ素に否定的な方は、事前に申し出てください。親の無責任で子どもを虫歯にしておいて、良かれと思って無料で塗布し、責められたくありませんから。正直なところ、個人的には4歳時までの虫歯発生は、異常だと思います。まあ、私も歯科医の息子なのに、幼少期みそっ歯でしたので、あまり強くは言えないかもしれません。母親に責任があったと思いますが、いつも言い訳の材料に仕事が忙しかったと言われます。しかし、永久歯の生えたての頃は、フッ素は塗布されませんでしたが、真剣に食生活(小魚の摂取など)を見直し、歯磨きの習慣を身につけさせ、今の歯並びや喪失歯、失活歯がない口の中が存在すると言えるでしょう。希なパターンだと思います。後年本当に感謝しています。

Kネットでの歯科相談についてー実際にお口の中を診ずに、憶測でお答えすることは、実に危険な行為だと思います。一般的に患者さんの歯科に関する知識は、情報化社会になったとは言え、あやふやなことが多いと言わざるを得ないのが現状です。歯の悩み相談のサイトを閲覧していつも思います。恐らく過去に当医院を受診した数名の方が、あそこのサイトに相談しているなあ〜と推測ができることもありました。他院で不都合が生じ、当医院を受診された方で、前医が悪いというよりは個人に問題があると直感的に思いましたので、治療の引受はお断りしました。そこのサイトで回答してくれた先生を絶賛していたのなら、なぜそこに通わないのかという疑問が残るからです。そんなに自分の歯が大切と考えるのなら、お金、距離は関係ないはずです。当医院にも遠方から通われている方が多々います。私自身にそれだけの価値があるかどうかはわかりませんが、お金ではなく、なんとか全力を尽くし治したいという気持ちを鼓舞させてくれることは事実です。ですから、ここで上手くいかなかったらしょうがないと諦められる歯科医を見つけられたらそこの医院に一任し、ネット相談は遮断することをお勧めします。もしくはネット情報を信じたい方は、診もしないで悩み相談に答えてくれた先生のところにいくことを強くお薦めします。勿論、歯の悩み相談も、広告の一種だと思います。実際行ってみると全然違ったということもあるでしょう。世の中そんなもんです。(笑)。しかし、最後に決定するのは本人以外誰でもないのです。また、その原因を作ったのも本をただせば、自分だということも理解してください。

Lインプラント治療が適さない患者さんについて(絶対禁忌)
1.不精な方ー一般的にお口の中の自己管理不良、生活習慣不良によって、抜歯を余儀なくされる歯が多数存在するような方は、改心しない限りインプラントをしたからといって、また同じ過ちを繰り返すリスクが高いと言えます。例えるなら、ADHDの疑いのない方で、一度ゴミ屋敷を清掃業者に委託してきれいにしてもらったとしても、自己改革がない限り、また同じ過ちを繰り返し元の状態に戻るのと類似しているでしょう。

2.治療後のメンテナンス(検診)をしない方ー一度、インプラントよりも素晴らしい天然歯で失敗した人が、メンテナンスや専門家のサポートを受けずに、人工のものを長期間維持することが困難なことは、考えなくても想像できることでしょう。安易にダイエットのために脂肪吸引して、またリバンドするのと似ているかもしれません。

3.経済的にギリギリの方ー失活歯(神経のない歯)が多数存在したり、歯周病傾向が強い口の中の状態の人は、後々、歯が折れたり、動揺したりして抜歯を余儀なくされることが多いと言えます。一般的に良心的な歯科医は、何年間は使えるであろうと予測できる歯を抜歯し、インプラント、ブリッジ、義歯にしません。そのため、不幸に後々それらの歯が抜歯になった場合、固定式のものを希望するのであれば、再びインプラントをする必要がでてくることを頭にいれておくべきでしょう。勿論、義歯(入れ歯)を受けいられる方なら、問題はありません。また、戦略的抜歯といって、現在使えるのに将来悪くなるであろう歯を抜歯し、端からインプラントをする方法もありますが、非常に難しい判断だといつも思います。しかし、上記の1,2を見定めることは難しいでしょうね。例えるなら、お金もないのに見栄で高級料亭に行ったり、高級車に乗ったり、ブランド品を購入するためにキャッシングし、こんなはずではなかったと後悔するのと似ているかもしれません。

4.欠損部(喪失部)しか治療希望されない方ー長年口の中の多数歯欠損部を放置した場合、いろいろな残存歯の動きが生じ、歯列不正になったり、かみ合わせが狂ったり、欠損部に歯を入れるスペースが無くなったり、また残存歯が歯周病に罹患していたりします。そのため、それらを補正、予防するため、口の中全体をみた治療が必要になってくることは言うまでもありません。(奥歯がないのに、前歯だけインプラントとか、反対が噛めず片側だけのインプラントを希望するとか、欠損部の上の歯が下に伸びてきているにも関わらず、それを補正せずインプラントを希望するとか、感染予防である残存歯の歯周病の管理を希望しないとかです。)例えるなら、木をみて森を見ずといったところでしょうか。勿論、長く放置されていない局所の欠損、外傷欠損は、例外かもしれません。

5.重度顎関節症、精神疾患、極度の神経質の方ー重症の方は、ほとんど聞く耳を持ちません。自己主張の塊です。私の一つの基準ですが、噛み締めグセのある人は、いつ発症してもおかしくないと考えています。というかほとんどの不定愁訴を訴える顎関節症の患者さんは、これが要因だと今では思っています(他にもホルモンバランス、口呼吸など)。噛み合わせが原因と主張する方に対してですが、1日に食事のときしか上の歯と下の歯が当たらないのに、なぜ短時間の噛む力によって身体にいろいろと影響を与えるようになるのか不思議でしょうがありません。理想的な歯並びの人でもよく不定愁訴を経験しますし、不正咬合の人でも全く問題がない人もいるのはどう説明するのでしょうか?噛み締めぐせによる持続的な力が一次要因になり、背骨、咀嚼筋、顎関節に影響を与えるという理論の方が個人的には納得できます。素直に自分がそういう気質があるとお考えの方は、横の力に弱いとされているインプラントには慎重になられたほうが賢明かもしれません。

7.重度アレルギー体質、化学物質過敏症、非定型歯痛既往の方ーこれらもインプラント埋入が引き金で、不定愁訴を訴える可能性があるかもしれません。

8.16歳以下の方ー成長の関係で、インプラントが低位になります。

9.重度の全身疾患の方ー現在重度の糖尿病、心疾患、膠原病、癌、、重度の骨粗鬆症などを患っている方は、血糖、ステロイド、BP製剤、放射線療法の関係で控えた方が賢明かもしれません。

10.一生持つものだと考えている方ーもし、一生(50年)もつものであれば、私自身が健全な歯を抜歯してインプラントをやってもらうと思います。世の中の物で、何もせずに50年もつものが存在しますか?自分の明日の命もわからないということを冷静に考えてみれば、自ずとわかるはずです。勿論、適切な自己管理、メンテナンス、生活習慣、全身健康管理が成されている場合、長期の使用は可能と言えるでしょう。

11.口の中に価値観を見いだせない方ー賢い人は、早い段階から歯が喪失しないように安い費用で定期検診をし予防指導を受けていますが、何も築かず究極に口の中が悪くなった方が、それ相応の口の状態に戻るためには、費用、改心が必要であることは言うまでもありません。口は万病のもとと言われるように一つの臓器と捉えるのなら、高級料理、高級車、骨董品、盆栽、ブランド品、旅行、娯楽は二の次になるのではないでしょうか?健康あっての趣味、嗜好だと思います。まあ、この辺は、本当に価値観の問題だと思います。明日の命もわからないじゃないかと思う方と5、10年後をみる方の違いと言えるかもしれません。即ち、生き方の問題でしょう。

12.タバコを吸う方ーすべての歯科治療にとって百害あって一利なしでしょう。勿論、インプラントに悪いとわかっていて受けいれられている方なら問題はありませんが、失敗のリスクの増加や予後はよくないことをご理解されておいたほうが賢明だと思います。

13.安易にインプラントを標榜しているところなら転医も可能だろうと考えている方ーインプラントのメーカーも100社以上あるため、すべてのメーカーに対応できる歯科医院は少ないと思います。一般的にインプラント施術医は、自分の存命中は、術後のトラブルも自己で解決しようと考えている歯科医が多いと思います。しかしながら、術前に十分に説明しているにもかかわらずメンテナンスも行わず勝手に了解なく放置または転医した、全身管理が必要なくらい重度の全身疾患を患ってしまった、施術医が亡くなってしまった、閉院してしまった場合は、どうしようもありません。勿論、後者3つに関しましては、公的機関が引き受けてくれると思います。
不幸に当院にも他院のトラブル患者さんがよく来られます。患者さん自身に問題がある場合や十分なカウンセリングを受けずにインプラントを行ってしまったという方が多いことを実感します。勿論、当院から他院に流れている患者さんがいることも否定しませんが、こんなはずではなかったと後悔しないようにしてください。ほとんどの志あるインプラント施術医は、患者さんの利益のため、リスクを顧みず、ストレスを溜めながらインプラントを行っていることは紛れもない事実だと思います。しかし、一部拝金主義のようなインプラント屋がいることも事実とも言えます。

M深い虫歯治療と覆髄材についてー最近の情報化社会に伴い、深い虫歯の神経温存を求められ、来院される方も多くなったと実感します。歯の神経を除去すると、歯が脆くなること、色が変色することを理解していると言えるでしょう。一般的に、良心のある歯科医は、積極的には神経を除去しない傾向にあると思いますが、深い虫歯の場合、術後冷たいものが滲みるとか熱いものが滲みる、ズキズキ痛くなったと訴えられる方が多いのも事実と言えます。特に熱伝導性の良い銀歯の詰め物、被せものを装着したときが顕著かもしれません。噛み合わせに問題なく、冷たいものが滲みる場合、徐々に滲みなくなってくることがほとんどですが、熱いものがしみるとか、ズキズキ痛いという場合は、中の神経が弱ってきていることが予測できます。理由は、虫歯が神経に近いくらいまで進行していると、虫歯を削る時のドリルの振動による神経の不可逆的な変化(弱体化)が一番に考えられます。後者の症状の場合、歯の中の神経除去が必要になってきます。良かれと思って神経を保存し、文句を言われるパターンです。少なくとも何もしないでいれば、確実に虫歯は進行し、上記の症状を訴えることはほとんど疑う余地はありませんが、触ったことで症状が出現した場合、一般的に歯医者が悪く見られます。そこで、一層虫歯をわざと残し、抗生剤ペースト(3種の抗生剤+ベース基材)や特殊な銅のセメントを神経保護のために充填し、その上に詰め物をするという神経温存療法が、昨今脚光を浴びていると思います。まあ〜昔から存在した間接覆髄法の亜型と言えます。上記のどちらの方法も否定はしませんが、施術する歯科医によって結果は違ってくるといつも思っています。勿論、保険外の治療になることは前提のはずです。中には良かれと思って材料費医院持ちで保険でやっている先生もいると思いますが、本当はNGなのではないかと思います。しかし、私個人としては、いつも責めれないというスタンスです。臨床は時間との戦いです。説明している時間も惜しい時があります。世界的規模でみれば、毎日飢餓で亡くなる人がいるにも関わらず、それに対しては目をつぶっている人が多いという現実をを考えれば、目の前の経済的に余裕のない納税者の一人に対して全力を尽くすことの方が、まだまともな思考回路と言えるのではないしょうか?やっとやっとの人から税金を徴収しておいて、生活保護(医療費無料、交通費も貰えます。←不正請求の温床でもあります。)の方が優遇されていたり、被害者は救済されず加害者(犯罪者)が税金で優遇されたりする方が、余程おかしな規則だと思います。歯科での例えとしては、目の前のある患者さんが、歯を完全脱臼し、一刻を争うにもかかわらず予約制なので順番を守ってくださいというのと似ているかもしれません。逆の例えとしては、60キロ制限のところで、秩序を乱すという理由で真面目に60キロで走行している人は煙たがれ、60キロ以上で走行している人の方が世の中多数を占めるのになぜ皆交通違反で捕まらないのかということです。このように規則にも例外と言われているものが多数存在すると思いますが、緊急性のある医療においてつきもののように個人的に思います。すべての歯科処置が、保険でできれば問題のないことでしょうが、今後も財源の問題で実現は恐らく不可能でしょう。
話は若干それましたが、私も、深い虫歯に対して、保険内の材料である直接、間接覆髄材(神経保護材)を使用しますが、その上に銀歯を入れる場合、どうしても経過不良のケースに遭遇します。そのため、深い虫歯で症状がなく、神経の温存を希望される方は、MTAと呼ばれる覆髄材を使用する自費での治療をお薦めします。ごく希に高価な材料なのに保険でやってくれるところも存在するかもしれませんが、これもグレーゾーンのような気がします。しかし、その先生を責めないでと言いたいです。勿論、いかなる理由があろうとも保険と自費での二重請求はダメです。知らないでもしくは良かれと思って保険医を取消しになった歯科医も多数いると思います。しかし、やりもしないのに過剰請求したり、来院していないのに架空請求したりするのとは明らかに違うと言えるでしょう。
最後に、どれだけ素晴らしい材料を使ったとしても、術後に熱いものがじわ〜と滲みるようになったとかズキズキ痛くなったとかいう症状がでる場合、神経除去は不回避になります。神経保存に固執すると今度は神経が壊死→壊疽→根尖病変となり、最悪抜歯になるという結末が待ち受けていることは十分に理解しておくべきでしょう。即ち、神経を取らなければいけないほどの虫歯を作らないという心得が、一番重要と言えます。

N約束、時間についてー医院の仕事効率、患者さんの利便性を考慮し、当医院は予約制を採用していますが、多からず無断キャンセル、当日キャンセルや頻繁な予約変更をされる方が未だに見受けられます。唯一時間は、世の中で平等なものでしょう。勿論、時として予見しえない出来事が生じた場合は致し方ありませんが、それ以外の場合、他の真面目な患者さんや医院スタッフに迷惑がかかることを十分にご理解していただきたいと常々思っております。自分の職業に当てはめてみれば、賢明な方なら、自ずとお分かりになることでしょう。例えば、電車、飛行機に乗り遅れた場合や事前に高級飲食店に食事の予約をいれて当日キャンセル、無断キャンセルや予約変更した場合どうですか?費用が無駄になると思います。しかし、日本の保険医療機関はキャンセル料は発生しませんが、歯で苦しんでいる他の患者さんの貴重な治療時間を約束を反故にしたあなたが奪ったことになるのです。当然、医院側も予約制を採用しているのであれば、時間どおりに診察を行わなければならないと思います。しかし、現行の保険歯科治療という制約のもとでしっかりとした治療を時間内に行うことはかなり厳しい条件と言わざるをえません。そのため、医院側も5〜10分お待たせすることもございますが、必ず治療開始前に謝るようにしております。歯科治療とは患者さんと医院側の信頼関係によって成り立っていると思います。勿論、自分の歯のことですから、通うも通わないも自己責任です。しかし、歯の治療が怖くて続けて通えないにしても、黙って約束を反故するのではなく、都合によりしばらく行くことができないと電話1本することによって、次も通いやすくなると思います。また、社会常識がある人だと判断されるでしょう。医院側も至らぬところが多々見受けられるかもしれませんが、特に人に物を教えたり、人の物を管理したり、人の上に立つ人や国の税金のお世話になっている人は、よく考えて行動してほしいものです。

O金属アレルギーと審美修復についてー昨今金属アレルギーのリスクや審美修復の名のもとに、何でもない銀歯やアマルガム修復物をセラミック、ジルコニア、CR充填に置き換える風潮になってきているなあと実感します。確かに保険で使用される金属は溶出しやすく、アレルギー体質の人(アトピー、掌蹠膿疱症、喘息など)にとっては問題を生じる可能性は否定しませんが、それを煽ることによって自費治療に誘導するのも如何なものかと思います。まだ、口呼吸について議論したほうが賢明のように思います。宗教みたいなものです。一般的に神経のある歯であれば、やり替え時に神経を除去しなければいけないリスクが常に伴います。そうなれば、良かれと思ってやったことでも、金属アレルギーでない人の場合、無駄に歯の寿命を縮めたことになるのです。確かに新たに虫歯が別の歯で発生し、そこを自費の白い歯にすることは、将来なるかもしれない金属アレルギーを考慮した場合、いい選択かもしれません。しかし、不安を煽られ、なんでもない銀歯の再治療や経過観察で良さそうな歯を積極的に治療することはあまり好ましいことではないことを理解しておくべきです。本当に歯のことをわかっている人は、親からもらった最初の状態が一番だと認識しているはずです。歯科で治せば治すほど(人工物を入れれば入れるほど)、最初の一番良い状態から遠ざかり、虫歯→神経除去→歯の喪失→入れ歯、インプラントとなる確率が高くなるのです。治療より予防なのです。即ち、治療とは決して元の状態に戻ったのではなく、さらなる疾患(二次虫歯、歯周病、ハセツ)を生み出す可能性がある行為と受け取りましょう。勿論、精神的な問題を抱えている人にとっては、白い歯は清潔感や自信を与えてくれるものかもしれません。しかし、精神的に問題がなく歯を大事にしたいとお考えの方は、今後不幸に虫歯になり、その虫歯になった歯の神経をある程度永続的に守りたいなら、簡単な虫歯であればCR充填、大きいものであればゴールドの金属を使用する方が賢明だと個人的に思います。因みに私の口の中には4本修復物がありますが、すべてゴールドメタルインレーです。本当に治す必要があったのか甚だ疑問ですが、30年そんなに問題を抱えることなく、今のところ歯の神経を守ってくれています。だから、歯の神経を守りたいとお考えの人には、金アレルギーでなければ、審美性を犠牲にした延性、展性の良いゴールドインレーやクラウンを薦めるのです。一方、金アレルギーであれば、大きい自費修復の場合は、溶出のないセラミック修復を薦めますが、噛み締めぐせや歯ぎしりのある人は割れるリスクが高いことを理解しておくべきでしょう。そして、再修復の度にまた歯を削り、いずれ神経を除去しなければいけなくなる可能性もあるでしょう。常時マウスピースを着用しますか?ありえない話でしょうね。ですから、金属アレルギーやセラミックのハセツなどを考慮した場合、経過観察で良さそうな歯やちょっと色が悪いとかで何でもない歯を削ることは良くないという心得は持つべきでしょう。あと、審美修復を薦めてくる歯科医が、見える部位にゴールドインレーやゴールドクラウンを装着していたら、どう思いますかね?自分にやってほしくない自費治療を他人に薦めていると普通ならそう解釈しますよね。
勿論、私は審美修復をしないと言っているわけではなく、何かを得るときには何かを犠牲にしなければならないということを肝に銘じて再修復の希望や修復材料を選択してくださいということです。
自分の場合、ただでも保険金属は口の中には入れたくないというのが本音です。実は溶出の問題よりも伸びがないので、歯磨きが良くても噛み締めぐせなどがある人は、長期的にみて銀歯と歯の境目が虫歯になってくることによく遭遇するからです。そのため、極力、小さいものであれば歯質接着性のあるCR充填、失活歯の土台補強はCRコアを採用していますが、大きい虫歯の場合、唾液の防湿や強度、修復適合性を重視し、どうしても保険金属のインレーやクラウン修復となってしまいます。自分にしてほしくない矛盾した行為ですが、保険医である以上保険でやってくれと言われ、それが最善と考えたとき、致し方ないことではないでしょうか?
ですから、○○産の食品、微量の放射線、微量の電磁波、微量の麻酔、微量のフッ素が有害と信じやすい人や心配性、潔癖症の人は、今一度、自分の口の中に銀歯が入っていないかも確認したほうがいいと思います。入っていれば、意味のないことでしょう。すべて、直ぐにノンメタルの修復にしましょう〜。笑
最後に、自然のままでということが一番理想的かもしれませんが、文明社会にどっぷりと浸かり環境汚染している我々は、便利になった分(例えば過剰すぎるCT検診、飛行機旅行、IHやPC、携帯電話の使用など)、ある程度健康を害したり寿命を縮めたりすることもしょうがないことじゃないですかね。

参考例)保険のパラインレー(銀歯)の二次カリエス(虫歯)

注)、無機水銀を含有するアマルガムという銀の詰め物は、唯一歯科の詰める材料の中でかたまる時に膨張する特性(CRはかたまるときに収縮します。)を有し、現在でも保険で認められている歴史ある安価な歯科材料と言えます。しかし、昨今、アレルギー問題、水銀毒性問題(←個人的に?です。)、歯質接着性を有さないため、経年的に隙間ができやすい問題(←噛み締める人に顕著です。)のため、批判的な風潮が蔓延し、使用される頻度も激減しているのが現状でしょう。勿論、有能な歯科医が使いこなせば、何十年も問題なく機能させることが可能でしょうが、将来の限りなく低い健康被害のリスクも考慮した場合、正直あえて自分の身体には入れたい材質とは思いません。しかし、既に治療済みで現在自分の口の中に存在し、アレルギーや虫歯の再発を認めない場合、詰め直しは希望しないと断言できるでしょう。再治療により歯髄炎のリスクを背負うのが嫌だからです。個人的には接着性アマルガムの特性をもつ白い材質が開発できれば詰め物の歯科材料問題も解決すると思っています。

P定期検診、予防ついて2ーHで上記したように、検診は、いずれ朽ちる形あるものを長持ちさせようという目的で行うものでしょう。本来、他人に勧められたからするのではなく、本人が自発的に希望するものなのです。ですから、無断キャンセルしても大丈夫という簡単な気持ちで予約されないでほしいと常々思っています。他の真面目な患者さんの貴重な時間を奪うことになります。基本的に医院の方から、近いからとか応急的にという理由で通院された方に、定期検診を促したり、連絡をすることはまずありません。ただし、例外として、記憶力の低下したご年配の方、高度で高額治療を施した方、何年も予約を遵守されていた真面目な方に対しては医院から葉書、電話での連絡は行う場合があります。勿論、その中でも応答がない方に対しては、次から連絡をとることはしません。干渉、押し売りは嫌いな性分ですから。
予約に自信がない方は、安易に予約するのではなく、事前に電話連絡するというほうが、常識的な人と思われるでしょう。医院側が計画的に検診の間隔を決める理由の一つには、個々の歯の状態にあわせたものであり、また個々の自己管理能力によるものです。

幸い私の場合、真面目に通院されている方の口の中、レントゲンと名前は一致する記憶力を持っていますので、間違って歯を抜いたとか間違って虫歯でない歯を削ったという行為は、胸を張って言えますが、卒業してから皆無であり、また、次に問題が発生するであろう部位の予見能力も標準より上回っていると思いますので、ある意味定期検診による真面目な患者さんの口腔管理には有利に働いているかもしれません。増患、売り上げのことだけ考えている歯科医とはちょっと違った感性の持ち主かもしれません。勿論、強制的ではありませんので、管理されるのが嫌だとなれば転院されてもいいと思いますし、悪くなったときだけ通院するという考えも悪くないでしょう。患者さんの口の中を管理するというストレスから解放されたと私は思うだけです。しかし、高価なものを入れて、ダメになったから保証しろというのは通らない話です。約束や検診の遵守に対して主張がとおるわけですからね。そのため、これはダメだと思った患者さんには初めから自費や高度な治療、定期検診を勧めないようにはしていますが、心の中まで見えませんので、振る舞い、口腔内の状態で判断されてもある程度しょうがないのではないでしょうかね?大体、口の中を見れば、その人となりがわかるものです。騙せれやすい人かどうか、うわべだけの人かどうか、勘のいい人かどうか、建設的な人かどうか、気のいい人かどうか、ストレスを溜めている人かどうか、精神的な問題を抱えている人かどうか、口腔内に対しての認識が高い人かどうか、不精な人かどうか、甘いものや酸っぱいものが好きな人かどうか、たばこを吸う人かどうか、歯磨き粉を使っている人かどうか、ある程度全身疾患を患っている人かどうか、肩こりがあるかどうかなどです。
一方、高級志向な歯科医の中には、職種身なりで判断したり、口の中に高価なものが入っているかどうか、高級車に乗っているかどうか、グーグルマップで家がでかいかどうかを調べる人もいるらしいので、恐ろしい話です。
では、医院の定めた通り定期検診をしていればある程度大丈夫か?と言えば、保険の制約の元ではかなり不十分と言えます。おおまかなチェックしか一般的にはしませんから。ある程度、精査する場合、レントゲン、CT検査、マイクロスコープによる1歯1歯の視診、模型診断、唾液成分チェック、十分な習癖、食生活や全身疾患などの問診、歯周病精密検査が必要になってくるのです。保険では採算上無理です。しかし、自費の場合でも、診断する歯科医によって違いはありますが、完全には把握することは難しいと言えます。ですから、あまり人を信用するのではなく、自分の口の中は自分で守るという考え方も必要だということに気づいてくださいということです。あくまで、検診は可能な早期発見、口腔衛生指導、経過観察でいいかどうかの判断をするものであり、歯を永遠に親からもらった最初の状態に保つためのものではないと思って下さい。内科で検診していれば、永遠に生きれると勘違いする人はいないでしょ。道理はまったく同じです。もし、歯科において正解があるとしたら、幼少期から予防概念(食生活、歯磨き習慣、習癖改善、鼻呼吸)をもち、人工物を入れず、カリエスフリーで歯並びが綺麗な状態を維持できることだと私は考えています。言うが易しで、なかなか難しいことです。さらに、昨今、ストレス社会で噛みしめる人(TCH)が多くなってきましたので、歯のすり減りも考慮した場合、今後この是正のアドバイスも必要になってくると思われます。話は若干それましたが、当医院に何年も定期検診に来られている患者さんのほとんどは、口の中や使用している義歯が綺麗です。ローマは1日してならず、継続は力なりで、検診前2,3日頑張ってもそうはなりません。継続的に検診する人達は、検診時に口の中を診られるから、義歯を綺麗にしようとか歯磨きを頑張ろうという考えが無意識の内に芽生えているのではないかと推測します。幸い類は友を呼ぶというように、価値観が似た人が検診に来られるため、不潔で手入れをされていない義歯を触らないでいいぶん、自分やスタッフに感染症を引き起こす可能性が低くなっていることも良いことだと思っています。(スタッフ全員、当たり前ですが毎年B型肝炎ワクチンの抗体値検査や接種、インフルエンザワクチン接種を行っていますが。)。悪貨は良貨を駆逐するという諺があるように、医院にとってふさわしい方かどうかを見極めることも今後の双方のトラブル回避に繋がるとも思っています。例えば、録音電話やセコムなどの監視カメラが設置されているところには、これから悪いことをしようと考える人や詐欺師は足が遠のくはずです。そういう輩は、監視されていないところを自然と選ぶ傾向があると思いませんか?ですから、医院に通われている患者さんやスタッフは、医院の写し鏡となることが多いと思います。できないことや医院にとって不利益を与える人、他の患者さんに迷惑をかける人などに対しては応召義務は発生しません。自分の価値観や性格にあった人に診てもらうことがベストと言えるのではないでしょうか?私は自分が入れ歯になりたくないと思っていますので、患者さんもできれば入れ歯にはなりたくないであろうという推測から極力歯の保存に拘った治療や定期検診を重要視するのだと思います。一方、義歯専門でやられている先生は、義歯になっても致し方ないという思いで治療されていると思います。本当は自分がされたくない治療だと思いますがね。面白い話ですが、義歯の大家と呼ばれる先生が、残せるかもしれない歯を抜歯して、部分入れ歯になったときはじめて患者さんの気持ちがわかったということです。それぐらい、歯は重要だということなんですよ。私は患者さんの気持ちになりたいと思って、健康な歯の抜歯はできませんけどね。ある意味素晴らしい行為と思いますが、今まで患者さんに勧めていた義歯治療は何なのですかと問いたいです。そのため、できるだけ未来を見る人には口五月蠅く口腔衛生指導を行っていきたいと思っていますが、あなたに何がわかると思われる方もいると思いますので、そのような方は当医院での治療、検診は勧めません。よく、患者さんの気持ちがわかると言って、自分も歯の治療を一杯していることを強調している歯科医がいますが、そんな一度失敗した人の意見や指導を信じすぎることもどうかと思います。虫歯や歯周病に罹患していない歯科医の意見の方が百倍説得力がありませんか?産婦人科の男の先生も、悪阻、出産を経験できないように、患者さんの身になってという言葉は実はおかしな表現だといつも思います。誰もその人にはなれませんので、同じ価値観の人に同意を得て治療を進めることが歯科医療なのではないでしょうかね?因みに私は、普段酒も呑みませんし(社交の場では呑みます。)、タバコも吸いませんし、甘いものも買ってまで食べませんし、間食もしませんし、硬すぎるもの(スルメ、フランスパン、軟骨など)は噛みませんし、粘着力のあるキャラメルも噛みませんので、口の中で不都合なところも今のところありません。だから、プロとして患者さんに口腔指導できる立場にあると、これだけは自信をもって今のところは言えます。
あと、予防グッズとして、歯ブラシや歯間ブラシの購入は勧めることはあるかもしれませんが、フッ素塗布(当医院無料)、ミラノールフッ素洗口法、キシリトールガム、口腔内細菌腸内細菌を整えるサプリメント、コンクールF、酸性水を無理やり勧めたり押し売りしたりすることはしません。ただ、興味がある方は仰ってください。簡単な説明はしますし、継続的に使用する必要もありませんし、無意味と思えば止めればいいだけですから。そんなものに頼らなくても、虫歯ゼロ、歯周病に無縁な人は世の中には一杯います。ただ個人的には、計画的でないフッ素塗布に1回自費で3000円も支払うぐらいなら、ミラノールフッ素洗口法やキシリトールガム、ロイテリ菌サプリにお金をかけたほう賢いのではないかと思うだけです。因みに私の娘は、予防グッズとして、ミラノール、サプリは使用しています。今のところ虫歯はありませんが、鼻を患っているため、口呼吸の是正はいずれ考慮しなければいけないところですがね。
最後に、歯磨き習慣が一番重要であり、一番お金のかからない虫歯、歯周病の予防法です。予防グッズは、サブ的なものと捉えましょう。ただし、虫歯や歯周病予防、アレルギー体質の人には、ロイテリ菌サプリは効果があるのではないかと個人的に思います。私見ですよ。鵜呑みにしないでください。

Q歯科医の分析力と検査についてー口の中に興味がある歯科医であれば、視診、歯型模型やパノラマレントゲン写真一枚をみて、虫歯があるかどうか、歯周病が進行しているかどうか、タバコを吸うかどうか、酸っぱいものが好きかどうか、根尖病変があるかどうか、甘いものが好きかどうか、間食するタイプかどうか、噛む力が強いかどうか、蓄膿症を患っていないかどうか、噛みしめる癖があるかどうか、かかっていた前医の腕の良しあし(修復物の適合、根管治療の精度など)、骨そしょう症かどうか、肩こりがあるかどうか、顎を脱臼する癖があるかどうか、矯正の既往があるかどうか、口呼吸するかどうか、鼾をかくかどうか、習癖(舌を出す、おしゃぶり、唇をかむ、鉛筆かむなど)があるかどうか、小帯異常がないかどうか、永久歯の先欠や過剰歯があるかどうか、親知らずの歯茎が過去に腫れた既往があるかどうか、歯ぎしりが凄いかどうかをおおよそ瞬時に判断します。超能力ではありません。検査(問診、視診、画像診査など)を元にした分析力です。日々の積み重ねがものを言います。しかし、当たったからといって、別に凄いと思う必要はありません。よく自称顎関節症の名医が使う手法です。かみあわせが良くなってもすべての問題は解決しませんから。笑。彼らの多くは、問題のある歯(根尖病変、虫歯、知覚過敏、歯周病、蓄膿症、金属アレルギー、口呼吸など)や精神疾患、TCH(噛みしめ癖)に目もくれず、かみ合わせと主張するところです。占い、宗教、マルチ商法のように、マイナスのプラシボー効果を利用したものとも言えるでしょう。病は気からという言葉が、正に当てはまります。占いもいいことだけ信じるようにすることです。笑。プラスのプラシボー効果です。思うに、分析力のある人は、昨今よくテレビで見かけるメンタリストやマジシャンに近いところがあるかもしれません。同じ人間ですから、それ相応の訓練をすればある一定のレベルには到達できるでしょう。勿論、信じるものは救われるというように、自称顎関節症の名医や宗教、占いに依存することも悪くないでしょう。お金が続けば、洗脳され続けることもある意味幸せの場合もあります。人間死後でなければ、どの宗教や価値観が正しかったとか真実はわからないわけですから。(無から有が生じることは無いので、神様はいるとは思いますが、どこの神様かわかりません。笑)そのため、限りある現世の場合、自分がどういうタイプの人間かを理解して、同じ価値観であろう医療従事者に診てもらうことが幸せなのではないかと思います。例えば、世界の紛争の多くは、宗教や価値観の相違によるところが大きいと思いませんか?ですから、HPを通して、私のほぼ偽りのない人間性や価値観を晒しているのです。宣伝、増患のためなら、他のHPみたいにもっといい人格を演じているでしょう。双方の時間の無駄にならないようにしているだけです。事前に性格、価値観が合わないとなれば、初診料が無駄にならないでしょ。私は必要とされているから歯科治療をするわけで、決して歯科は保険で真面目にしていれば、金持ちになれる職種ではありません。誤解のないように。
最後に、そこそこの治療を保険で希望されるのであれば、分析力のある歯科医には最低限の検査が必要になってくることをご理解してください。最低、最初の口の状態の歯型採得と口の中全体のレントゲン写真(パノラマ)撮影です。初診料こみで3割負担であれば、約2000円ぐらいです。歯周病検査、CT撮影は含まれていません。

R賢くない患者さんの特徴についてー患者さんが医院を選ぶように、歯科医も人間ですから、関わりたいと思う患者さんとそうではない患者さんがいるのも事実と言えるでしょう。以下に特徴を記します。

・平気で予約時間や約束を守らない人ー治療してもらう主治医を舐めているということです。良い治療を舐めている主治医から受けようと考えること自体おかしなことでしょう。また、これを頻繁にやってしまうと、困ったときに直ぐに対応してくれないところが多いのではないでしょうかね。例えば、歯が痛いのに1ヶ月後に来てくださいと言われたりとかです。聞いた話では、1分の遅刻も許さない医院もあるそうです。まあ、当然といえば当然ですがね。
私の場合、5分未満であれば何も思いませんし、渋滞でどうしても難しいとなれば、1本連絡していただければ問題のないことです。寧ろ焦って事故を起こされないかどうかの方が心配です。ですから、ゆとりをもった行動や守れる約束をすることです。私自身も予約のある医療機関にかかるとき肝に銘じています。

・保険歯科治療をサービス業とみなし、お客様扱いを希望する人ー保険治療は技術差、使用材料によって、評価はされません。上手であろうが下手であろうが、どこでも一律料金です。そのため、治療が上手な先生にとっては、不公平極まりないものです。もし、完全自費形態を採用しているところであれば、サービス業感覚も必要でしょう。○○様と呼ばれてもおかしくないかもしれません。しかし、もし私の主治医が岩崎様などと言うようであれば、恐らく自分の身は預けないでしょうね。自分がどうすることもできない身体の問題を委ねているため、関係は同等だと考えるできでしょう。

・保険証を月1回提示してくれない人ー資格喪失していたり、番号が変わっていたりすると公の機関からレセプト(診療報酬請求書)が返戻されます。これが多いと、公の機関から目をつけられたり、ただ働きすることになりかねません。

・保険証を持ってこられない人ー10割負担となり、当医院ではパソコンの関係上、保険証再発行後の7割返還は受け付けていません。勿論、自費で治療される分には何も問題はありません。

・既往歴、現病歴、服用しているお薬を仰ってくれない人ー薬の二重処方、薬の副作用(肝機能、腎機能障害など)、歯科処置の際の偶発症(迷走神経反射、過呼吸、後出血、アナフィラキシー、低血糖ショック、てんかん発作、骨髄炎、細菌性心内膜炎、高血圧による意識障害、顎骨壊死など)を招きかねません。また、感染症(B,C型肝炎、エイズ、梅毒、結核など)を患っている方であれば、他の人への感染リスクを考慮する必要があります。

・自分勝手に健康状態を判断する人ー血圧、酸素飽和度、脈の状態、服用している薬、年齢、現病歴により、観血処置(抜歯など)を高次機関に依頼することがあります。しかし、頑なに自分の身体のことは自分がわかっているし、何かあっても文句を言わないのでここでやってくれという方がいますが、困ったもんです。なんかあった場合、家族からは聞いていないとこちらが責められるだろうし、救急車騒ぎで医院や他の患者さんに迷惑がかかることを重々理解してくだいということです。

・潔癖症、極度の神経質の人ー当医院は、器材の消毒滅菌に、酸性水、オートクレーブ、ガス滅菌機器を使用していますが。100%ではありません。しかしながら、口の中の雑菌数に比べたら、全然問題のないことですが、中には異様に気になる人がいるようです。その人達に言いたいことですが、外食、銭湯、温泉、理髪店には行かないということですね。それらの業種で使用するものは、洗浄、消毒はされているかもしれませんが、滅菌はされていないはずです。笑。あと、胃カメラも検査をうける度に胃カメラを購入しますか?ものすごい費用になりますよ。胃カメラは、恐らく滅菌はできないはずです。間違っていたらすみません。

・値切る人ー保険の治療で十分だと思います。僕らは技術を売りにしているわけです。物ならわかりますよ。同じ物なら、安いにこしたことはありませんが、技術はやる人によって違います。

・やたらと前医を悪くいう人ー基本的に人の悪口をいう人で、素晴らしいと思う人に会ったことがありません。前医を選んだのも自分でしょ。自分も否定しているといことですよ。過去を振り返らず、前を見るべきでしょう。

・完全性を希望する人ー歯科治療とは答えのある、人が作成する問題とは違い、完全な答えがありません。10人いれば10人の考え方がありますし、必ずしも正しいとされている治療がいい結果を招くわけでもありません。また、術者、患者さんが努力すればいつでも報われるというわけでもありません。しかし、いい結果が付いてくる場合、術者、患者さんが努力していることは間違いのないことでしょう。わからない人は、歯科治療が必要になった自分のミスにも気づくべきでしょう。

・仕事、育児を言い訳にする人ー仕事が急に入ったとか、忙しい身だからといって急に予約変更をされる人がいますが、その空いた時間の医院の仕事はどうなるのですか?と逆に問いたいです。あなたがいつも来るかどうかわからないから、ダブルブッキングさせてもらいました。来ていただいたのにすみませんが、今日は忙しいのでまた別の日に来院してくださいと言われたら、腹がたちますよね。勿論、予見しえない事(事故、不幸など)に遭遇すれば別ですが、過去に8回連続で、いろいろな事情(子供の風邪、度重なる不幸など)で直前に予約を変更していた人がいました。こうなるともう確信犯です。でしたら、お近くの歯科で見ていただくことをお勧めしますとお伝えしたら、今から直ぐ行きますと。見え透いた嘘は、わかるものです。

・抜かれた、金をとられた、○○されたという表現をされる方ーもう最初から、歯科を受診するなと言いたいですね。そのままにしておきましょう。誰も恨まれたくありませんから。本を正せば、原因は自分が作ったことを理解すべきでしょう。

・飲み食いにはお金を使えるが、歯にはダメという人ーミシュランだかなんだか知りませんが、三ツ星にもなると1食2〜3万ぐらいが相場となることをよく耳にします。確かに美味しいのかもしれませんが、次の日には下から無くなります。笑。つまり、それを食さなくても生きてはいけます。例えば、セラミックや金の詰め物に1本4万かかったとしても、次の日には口の中から無くなるとということは一般的にありえませんし、美味しいものを食べるのに必要不可欠なものです。何が重要かということを今一度考えたほうが賢明でしょう。

・過去に矯正をされたもしくは現在矯正中で、紹介状をもって来られない人ー過去に矯正をされた(保定や後戻りに問題がなければ大丈夫です。)、もしくは現在されてるところで、一般歯科を紹介してもらうべきです。紹介状を持参して受診される場合は問題ありません。勿論、こちらが矯正専門医に紹介した場合は例外です。その場合、便宜抜歯、虫歯治療、親知らずの抜歯、予防処置は行うことが多いです。

・性急すぎる人ーしっかりした治療を心がける歯科医にとって、苦痛以外何者にもないタイプと言えるでしょう。他の便利屋ををあたることをお勧めします。悪くなるにも時間がかかっていることを理解すべきでしょう。

・人任せにする人ー口腔内の疾患は、ほとんどが生活習慣病で、原因は自己管理能力の欠落によって生じるものではないかと思います。依存心をなくすことが重要と言えるでしょう。しかしながら、乳幼児、高齢の方、重度の障がいを持つ方、終末医療を余儀なくされた方は例外だと思います。病気と上手く付き合っていく考えとか励ましなどの言葉かけのほうが治療より重要でしょう。

・ネット上で誹謗中傷する人ー例えば、食べログなどを見て思うことですが、自分が作れもしないのに匿名で不味いとか、気に入らない対応があったからといって誹謗中傷するのも如何なものかと思います。自分に照らし合わせてみるべきです。自分も自分が接した人に完璧に満足させているかどうかを考えればわかるはずなんですがね。絶対できていないはずです。そのため、良い投稿ならともかく、悪い批評は投稿しない方が賢明でしょう。飲食業はわかりませんが、間違いなく医療関係の場合、しかるべき対応をすれば情報開示されますよ。

・歯磨き指導を拒む人ー予防検診以外で歯医者からなかなか治療で縁のきれない人は、歯磨きが一番の治療ということを再認識する必要があるでしょう。もし、医院で歯石とりや歯磨き指導を行われない人は、その医院で関心を持たれていないタイプと言えます。悪くなったら来てくださいというタイプで、経験則上いずれ義歯になることは目に見えています。また、口の中のトラブルから開放されることもほとんどないでしょう。
一方、中には自分で歯を守るこつを掴んでいる人がいます。約30%程いると思います。そういうタイプの人は、他人の歯磨き指導、付いていない除石はかえって歯を悪くすることがあるので、1〜2年に1回くらいの検診がいいかもしれません。歯並び良好、間食なし、唾液の分泌良好、カリエスフリー、鼻呼吸、噛み締めぐせなし、親御さんの口腔内の認識度が高かった人に多いかもしれません。これは、口の中をみただけの感想です。

といったところでしょうか。本来、人間は自分がしてほしい行為を他人に行うものです。この考えの著しい欠落により、いろいろと社会では問題が生じるのでしょう。
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