2008.7月1日
![]() 40代女性 |
≪治療経過≫歯周病の治療を進めていくうちに、入れ歯にならないようなインプラント治療を望まれました。右下の歯(5,7番)を抜歯する前にCT撮影、解析を行いました。数ヶ月前にすでに左下に1本ブラスト処理のインプラントを植立してあります。今回は、右下に2本インプラントを埋入することになりました。抜歯後即埋入はさけ、下前歯の歯周外科後に待時埋入をする計画をたてました。理由は、歯周病菌による感染リスクをさけるためです。あと、当医院では歯周病の傾向のある患者さんに対してはHAのインプラントを使用しません。ある程度、使い分けが必要かと考えています。非常に怖がりの患者さんのため、デパス投薬後局所麻酔下で、最小限歯茎をハクリし、1回法でブラスト処理のインプラントを2本埋入しました。シュミレーションどうりにうまくいったと思います。今後、咬合平面(かみあわせの平面)を整えるために上奥歯の治療に取り掛かります。何年ももたすために総合力(歯周外科、歯内療法、ヘミセクション、歯周補綴、歯磨き指導)が、とわれるでしょう。ローマは1日してならず。継続は力なり。好きなことわざです。今月も始まったばかりですが、15本ほど埋入予定が入っています。患者さんの期待を裏切らないためにも、日々研鑽をつみたいと思う毎日です。 |
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2008.7月12日
2008.7月18日
![]() 60代男性 |
≪治療経過≫上の治療の続きです。まず左上のブリッジをはずし、いずれ抜歯する歯の間にHAのインプラントを歯茎を開かず1本埋入しました。引き続き、左下の歯茎を最小限開き、4,6番部にブラスト処理のインプラントを1回法で2本、5番部に暫間インプラント(仮インプラント)を1本埋入し、歯茎を縫合しました。最後に左上下の仮歯を調整、装着し終了としました。2ヶ月この状態で、経過を見ます。 |
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2008.7月18日
![]() 60代女性 |
≪治療経過≫ 別の箇所の治療中、右下5番の差し歯が虫歯でとれて、歯茎がはれた状態でこられました。大変私の治療に理解がある患者さんでしたので、意図的再植を行うことになりました。(再植の費用はいただいていません。)歯が折れないように慎重に抜歯を行い、ひびが入っている部分より上の部分をカットし、再び元の位置に骨頂約3ミリ根の頭がでるようにもどしました。あとは、糸で歯が動かないように縛り付けて終了としました。自費の範囲で行うのであれば、6部に移植穴を形成し、エムドゲインと呼ばれる骨形成促進材を抜いた歯の周りにつけ、自家歯牙移植を行うことも可能です。この場合は、4番の歯とブリッジができるようになり、部分入れ歯を使用する必要がありません。今回の場合、反対側も6,7番が欠損しており、右下のみアクロバットな治療を行っても意味がないため、部分入れ歯で対応することにしました。 この歯を磁石にするのもいい方法だと思います。 注)再植以外にもこの歯をなおす方法があります。それは、部分矯正(挺出)+歯冠延長術(歯周外科)の複合です。しかし、この方法は、保険外の治療になります。 |
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2008.7月30日
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