2008.4月



2008.7月1日

親知らずの移植とインプラント3本埋入
40代女性
≪治療経過≫歯周病の治療を進めていくうちに、入れ歯にならないようなインプラント治療を望まれました。右下の歯(5,7番)を抜歯する前にCT撮影、解析を行いました。数ヶ月前にすでに左下に1本ブラスト処理のインプラントを植立してあります。今回は、右下に2本インプラントを埋入することになりました。抜歯後即埋入はさけ、下前歯の歯周外科後に待時埋入をする計画をたてました。理由は、歯周病菌による感染リスクをさけるためです。あと、当医院では歯周病の傾向のある患者さんに対してはHAのインプラントを使用しません。ある程度、使い分けが必要かと考えています。非常に怖がりの患者さんのため、デパス投薬後局所麻酔下で、最小限歯茎をハクリし、1回法でブラスト処理のインプラントを2本埋入しました。シュミレーションどうりにうまくいったと思います。今後、咬合平面(かみあわせの平面)を整えるために上奥歯の治療に取り掛かります。何年ももたすために総合力(歯周外科、歯内療法、ヘミセクション、歯周補綴、歯磨き指導)が、とわれるでしょう。ローマは1日してならず。継続は力なり。好きなことわざです。今月も始まったばかりですが、15本ほど埋入予定が入っています。患者さんの期待を裏切らないためにも、日々研鑽をつみたいと思う毎日です。
≪術前≫
≪術後≫
≪CT解析≫
≪断層レントゲン≫

2008.7月12日

親知らずの移植とインプラント3本埋入
60代男性
≪治療経過≫
先月にすでにインプラントの検査は終了しており、本日上の入れ歯との決別のため、インプラント手術を行うことになりました。局所麻酔下でまず、左上の2,3番の根っこだけの歯を抜歯し、左上3部に1本HAインプラントの即時埋入をおこないました。(βーTCP,テルプラグ使用)ひき続き、フラップレス(歯茎を開かないこと)で右上7番に1本、フラップ形成下で右上4番、2番、左上1番に3本メインのHAインプラントを右上1,3,5,6左上2、4番部に仮インプラント6本を埋入し、歯茎を縫合して外科処置を終了しました。埋入トルク値は十分な値をしめしましたが、患者さんから確実に行って欲しいとの事で、メインのインプラントによる即時負荷は施行しませんでした。あと、今日は院内技工士が、諸事情により出勤できなかったため、左上6番部左下4,6番部のインプラント、仮歯の装着を行うことができませんでした。患者さんには本当に申し訳ないことをしたと思っています。もう少しの間下は入れ歯で我慢してくださいね。
仮歯の調整、研磨、装着が大変でした。。。
≪術前の模型≫
≪術後仮歯装着後≫
≪術前のCT解析≫
≪術後レントゲン≫

2008.7月18日

親知らずの移植とインプラント3本埋入
60代男性
≪治療経過≫上の治療の続きです。まず左上のブリッジをはずし、いずれ抜歯する歯の間にHAのインプラントを歯茎を開かず1本埋入しました。引き続き、左下の歯茎を最小限開き、4,6番部にブラスト処理のインプラントを1回法で2本、5番部に暫間インプラント(仮インプラント)を1本埋入し、歯茎を縫合しました。最後に左上下の仮歯を調整、装着し終了としました。2ヶ月この状態で、経過を見ます。 
≪術前≫
≪術後≫

2008.7月18日

親知らずの移植とインプラント3本埋入
60代女性
≪治療経過≫
別の箇所の治療中、右下5番の差し歯が虫歯でとれて、歯茎がはれた状態でこられました。大変私の治療に理解がある患者さんでしたので、意図的再植を行うことになりました。(再植の費用はいただいていません。)歯が折れないように慎重に抜歯を行い、ひびが入っている部分より上の部分をカットし、再び元の位置に骨頂約3ミリ根の頭がでるようにもどしました。あとは、糸で歯が動かないように縛り付けて終了としました。自費の範囲で行うのであれば、6部に移植穴を形成し、エムドゲインと呼ばれる骨形成促進材を抜いた歯の周りにつけ、自家歯牙移植を行うことも可能です。この場合は、4番の歯とブリッジができるようになり、部分入れ歯を使用する必要がありません。今回の場合、反対側も6,7番が欠損しており、右下のみアクロバットな治療を行っても意味がないため、部分入れ歯で対応することにしました。 この歯を磁石にするのもいい方法だと思います。

注)再植以外にもこの歯をなおす方法があります。それは、部分矯正(挺出)+歯冠延長術(歯周外科)の複合です。しかし、この方法は、保険外の治療になります。
≪術前レントゲン≫
≪抜歯した歯≫
≪術後レントゲン≫
≪術後口腔内写真≫

2008.7月30日

親知らずの移植とインプラント3本埋入
60代男性
≪治療経過≫今から約6年前にご紹介で、野々市から咬める入れ歯をもとめて当医院に来られました。数件の歯科医院で入れ歯を作製したとのことですが、どの入れ歯もしっくりこずかなりお悩みになっていました。費用のかかる自費の入れ歯でしたが、患者さん自身非常にご満足され、当時私自身も治療に対し自信につながったのを覚えています。ところが、私の事情で医院を移転(30年前に亡き父が本来私と妹のために購入した場所)することになり、5年の間十分なメンテナンスをおこなうことができず、左下奥歯が虫歯、ハセツで腫れ抜歯することになりました。インプラントを望まれたため、歯茎の状態がよくなった本日、局所麻酔下で最小限歯茎をハクリし、1回法でブラスト処理のインプラントを2本埋入しました。シュミレーションどうりに行えたと思います。特に下顎の奥歯のインプラント埋入は、解剖学的なことを頭に入れておかないと予期せぬこと(麻痺、異常出血)がおこる場合があります。そのため、費用はある程度かかりますが術前にCT解析を行うことは、あたりまえのことだと思います。4年前ぐらいまで断層レントゲンはとっていましたが、CT解析をおこなっていませんでした。ほんとうに怖いものしらずでした。GBR,ソケットリフト、サイナスリフト、リッジエクスパンション、抜歯即時埋入といった処置を行う場合、値段ばっかり安くしてCTをとらずパノラマレントゲンだけでインプラントを行う先生はある意味すごいと思いますよ。そんな名医になりたいものです。(笑)
術前 術前CTシュミレーション 術後
≪左下6.7番
局部レントゲン≫
≪CT解析≫
≪術後レントゲン写真≫
≪正面観≫

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