2008.4月

2008.10.1

親知らずの移植とインプラント3本埋入
70代 女性
≪術前≫
≪術後≫
≪治療経過≫下の入れ歯が、痛くて物がかめないので何とかして欲しいとの事で当医院を受診されました。本来下顎の中央にあるべき神経の穴が、あまりにも骨がとけてしまい、上の方に存在します。比較的安価な義歯用ミニインプラントを提案したところ、すぐにでもやってほしいということになりました。CT解析の結果、下顎の状態は芳しくありませんでした。というのも、骨が吸収しすぎると比較的硬い骨(D1)になります。硬すぎると埋入の際、セルフタップ゚の径の細いインプラントだと折れる可能性もありますし、下顎が骨折する可能性もないとはいえません。藁にもすがる思いで、治療を切望されたため、細心の注意を払い(ファイルで骨穿刺しD2の部位を探しました)、ぎりぎりバイコーチカルで10ミリ4本埋入することができました。





2008.10.8

親知らずの移植とインプラント3本埋入
60代 女性
≪術前≫
≪術後≫
≪治療経過≫
左上の歯がないところをなんとかしてほしいとのことで当医院を受診されました。入れ歯がいやなのでインプラントを望まれましたので、本日施行することになりました。断層レントゲンの結果、水平的に骨幅がありましたので、歯茎をひらかずに13ミリのHAインプラントを2本埋入しました。あまりにも痛くなく、早くに終わったので患者さん自身非常にびっくりされていました。3ヶ月後差し歯をいれて終了です。20分ほどで終了しました。いつもこういう風にいくとはかぎりませんので、誤解されないようにお願いします。

2008.10.8

親知らずの移植とインプラント3本埋入
60代 男性
≪術前≫
≪術後≫
≪治療経過≫
3ヶ月前に右上の一番奥の虫歯でぼろぼろの歯を抜歯しました。即時埋入ではなく、待時埋入を選択しました。理由は、開口量が制限され、歯茎がきちんと治癒してからのほうが縫合操作も楽だからと考えたからです。径6ミリ、長さ13ミリの太いHAインプラントを埋入することができました。それでも縫合が、たいへんでした。4ヵ月後インプラントの差し歯をいれて終了です。

2008.10.12

親知らずの移植とインプラント3本埋入
60代 女性
≪術前≫
≪術後≫
≪治療経過≫半年前に左下の奥歯が保存不能のため抜歯しました。インプラントを希望されていましたので、抜歯後CT撮影、解析を行い3ヵ月後にインプラントの埋入を計画していました。ところが、患者さんの諸事情により延期になり本日施行することになりました。抜歯したところは、傷治りが悪く、十分な肉芽ソウハ後、インプラントを埋入しました。かなりギャップが存在したため、下顎枝からスクレパーで骨を採集し、人工骨とブレンドしたものを補填し、吸収性メンブレンをまきつけ十分粘膜を減張後、縫合終了としました。あとは、メンブレンが露出しないことを祈るのみです。

2008.10.18

親知らずの移植とインプラント3本埋入
60代 女性
≪術前≫
≪術後≫
≪治療経過≫
右上の奥歯が折れて腫れた為、受診されました。入れ歯に対して強い抵抗感があり、インプラントを望まれました。抜歯4ヵ月後のCT解析結果、折れた歯の部分は、上顎洞までの距離が4ミリしかありませんでした。通常であれば、サイナスリフトを行うのですが、今回使用するインプラントのネックが利用できるため、ソケットリフトで対応することにしました。奥は6ミリ、手前は3ミリ人工骨でリフトアップし、10ミリ、12ミリのインプラントを埋入することができました。まさに対サイナスのために製造されたようなインプラントだと思います。本当に初期固定に優れ、洞内に迷入する可能性は低いと思います。

2008.10.18

親知らずの移植とインプラント3本埋入
30代 女性
≪3年前≫
≪術後≫
≪治療経過≫
3年前に悪いところは全部治して欲しいとの事で受診されました。右下の奥歯(6番)が、前医のミスで歯に穴が開いてしまい、保存不能な状態でした。(自分も卒業したてのころは、このようなミスをおかしたことがあるので、偉そうなことはほんといえませんが。)幸い右上に機能していない親知らずが存在していたので、移植を提案したところ同意され2年半前に施術しました。右下の奥歯は移植して2年がたちますが、順調に機能しています。今回は、左下の奥歯(6番)が、虫歯でおれて保存不能になり受診されました。移植治療に理解のある患者さんでしたので、今度は左上の親知らずを移植することになりました。すべての処置が順調に進み、問題なく施術することができました。因みに、上の親知らずの抜歯は、こつさえつかめば非常に簡単です。ほとんどが、10秒以内で抜けます。(ただし、あまり粗雑に抜くと動脈をきずつけ止血が困難になる場合もあります。)インプラントを得意にしてる先生は、基本的には抜歯は得意でしょう。骨を削ること、歯茎をひらくこと、糸で歯茎を縫合することになれていますから。抜歯は、基本的に完成された学問です。ただし、神経に近い下の親知らずの抜歯は紹介しますが。(専門の口腔外科の先生には脱帽ですよ。)
≪術前≫
≪術後≫

2008.10.21

親知らずの移植とインプラント3本埋入
60代女性
≪術前 ≫
≪インプラント埋入後≫
≪埋入4ヵ月後≫
≪治療経過≫
この方は、4ヵ月前に上顎にインプラント7本、仮インプラント3本を埋入しました。仮インプラントが、動きだしたため、不要な歯を抜歯後、メインのインプラント6本のささえによる仮歯をいれることになりました。左上3番部のインプラント1本は、骨と結合していましたが、おおがかりな骨移植をしているため、もう2ヶ月ほどスリープさせる予定です。2回目の仮歯は、以前とは比べものにならないくらい安定し、患者さんは非常に喜ばれていました。 仮インプラントをうまく使いこなせば、メインのインプラントによる即時負荷のリスクが軽減できることを証明できたケースだと思います。


注)決して私は即時負荷反対派ではありませんので。患者さんのニーズがあれば、条件次第で行います。
≪術前≫
≪仮インプラントによる仮歯≫
(手術当日)
≪メインのインプラントによる仮歯≫
(埋入4ヵ月後)
≪撤去した仮インプラントと仮歯≫

2008.10.21

親知らずの移植とインプラント3本埋入
40代 女性
≪術前≫
≪移植直後≫
≪移植1ヵ月後≫
≪治療経過≫
9月に左下6番に親知らずを移植しました。ちょうど1ヶ月が経ち、移植歯も安定(周りに骨が再生)してきたため、歯の中の神経の治療を行うことになりました。以前であれば、親知らずは根が湾曲していることが多く、抜歯時に逆根充(根の先端から薬を入れること)をしてから、移植をしていました。しかし、ニッケルチタンファイルの出現で、ほとんどの湾曲根管のアクセスが可能になりましたので、現在では安定期に入ってから根っこの治療をはじめるようになりました。根っこの先までびしっと白いお薬が入っているのがわかると思います。(180度回転して移植してあります。)これで、この移植歯の予後はある程度約束されました。まず、手用のファイルだと根の先までのアクセスは難しいでしょうね。





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